最近、婆ちゃんの記憶力が落ちてきている。
88歳の高齢なので物忘れ+認知症の影響も有るのだろう。
脳のトレーニングにより記憶力の低下を抑える事も出来るようだが、自分も含め高齢になるにつれどんどん記憶力が低下していく(悲)
これも研究では解明されているようだが脳の海馬の働きが悪くなる事により最近の記憶が無くなる(悪くなる)ようだ。
典型的な事は毎回同じことを繰り返し言う、傍から見ると「また同じ事を言ってる」と思うが本人はその事にまったく気づいていないそうだ。
自分も何度もそのような経験もしているが、これも歳のせいと思い諦めている。
昔の楽しい出来事の話をすると認知症の予防にもつながると言うので嫌がらず聞いてあげようと思う。
ただ、先日の出来事(小豆に虫が湧いた事)で物理的ではなく大きく脳に衝撃を受けると、しっかり脳の書庫に仕舞われたようだ。
婆ちゃんも88年間生きてきて、今回の事は初めての経験で大きな衝撃を受けた出来事で有ったようだ。
今後、しばらくは会う人に今回の出来事を語り継ぐ事だろうと思った(笑)
他にも夏になると熱中症で亡くなる高齢者の方も多くなるが、昨年の猛暑の事も有り先日婆ちゃん家にもエアコンを取り付けた。
自分や姉が帰省した際、汗をかきながら食事の支度をするがエアコンを取り付けた事により支度も断然快適に捗る。
一方、婆ちゃんはと言うと寒くてつけていられないと言い、うちは窓を開ければ涼しい風が入るからエアコンはつけなくても大丈夫と言っている。
温度の感覚も鈍くなっているので気を付けているが、先日ヘルパーさんにスポーツ飲料を小さいコップに1杯、数時間置きに飲んで下さいと言われたそうで、その事はちゃんと継続している。
自分が言う事より、ヘルパーさんが言う事の方を聞いているようだ。
ヘルパーさんは説得力が違うのか「さすが」と思ってしまう。
価値観についても人それぞれで、婆ちゃんと自分でも全然違う、本当に親子か?
自分は必要な物だけ身の回りに置きたい性分だが婆ちゃんは昔から使っている食器をある日突然小屋から持ち出したり、高価な食器は「これは高かったから」と言いながら使っている。
男女差も有るのだろうが昔の人は物を大切にする精神が凄いわ。
俺が、「これ使いにくいから捨てたら」と言うとすかさず「お姉ちゃんに上げたら喜ぶわ」と反撃してくる(笑)
家の作りについても、核家族が多い中、両親と暮らさないと家の構造一つとっても年を取ると後々後悔する場面に多く出くわす。
トイレ、お風呂等の水回りの近くに年寄の部屋を作る、段差は無くす、手すりは各所に取り付ける等、婆ちゃん達も親と暮らさないとその必要性に気付かなかったと言っていた。
自分も家の構造を改めて考えるといずれは二階にも上がれなくなり二階は必要なくなるとか、段差が多いとか、水回りが遠いとか、だいたい1階には客間しかない。
今後、改築が必要になるかも知れない(汗)
一緒に居ると色々考えさせられる事も多い。
残り数年間、一緒に居ながら自分の老後にも備えたいと思う出来事で有った。